第五福竜丸を見に行ってきました!
第五福竜丸は健在でした!
石巻市のサンファン・ミュージアムに展示されているサンファン・バウティスタ号の復元船(原寸大の木造船)が老朽化を理由に解体されようとしています。「陸に上げて10億円かけて修復しても10年ももたない」というのが宮城県の調査委員会の理由です(現状では5年ももたない)。「木造船の寿命はせいぜい15年~20年。だから任務は全うした。」とも言っていました。
果たしてそうなのか? Seeing is believing. 新木場の夢の島公園まで行って第五福竜丸を見てきました。学芸員の方ともいろいろお話できました。
この船は1954年にビキニ環礁でアメリカの水爆実験で被ばくしたマグロ漁船です。その後紆余曲折を経て東京の夢の島(当時は有名なゴミの島)に長い間放置され、いよいよ廃船というときに保存運動が巻き起こり、補修され保存が決まりました。そして東京都によって現在夢の島公園に立派な展示館が立てられ展示されています。
同じ木造船ですが、長さが約28メートルでサンファン号の約半分ですが、やはり実物大の迫力がありました。この展示館が出来たのが1976年ですから、すでに45年がたっています。その後一度1986年に比較的大規模な修復工事が行われたとのことですがそれからでも35年たっているのです。修復前は外板などは“豆腐”のような状態だったと言います。でも今でもしっかりその雄姿を見せてくれています。最後に補修工事が施されてから35年たっているので、さずがに外板が傷んでいたり塗装がはがれているところも多いのですが、まだまだ十分展示できそうです。ですから上記のサンファン号に関する県側の主張はいずれもウソです。サンファン号も陸に上げて、それなりに保修・管理すればあと10年20年はもつはずです。
はじめから結論ありきで解体を決めた宮城県の決定に改めて憤りを覚えた次第です。
400年前の伊達政宗や支倉常長の熱い思い、夢、ロマンを伝える貴重な歴史的文化遺産を自らの手で解体しようとする県の行為は、世界遺産のバーミアン遺跡を破壊したタリバンの行為に匹敵する”蛮行”です。決して許される行為ではありません。
- [2021/04/20 01:19]
- ハポン・ハセクラ後援会 |
- トラックバック(0) |
- コメント(0)
- この記事のURL |
- TOP ▲
- | HOME |