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さすが!プロの声 

2月6日、ソプラノ歌手津田裕子さんとバリトン歌手ローレンス・クレイグ氏のデュオのコンサートを聴きに行った。お二人とも昨年の9.11メモリアル風の環コンサートに参加してくれた実力派の声楽家である。モーツアルトのドンジョバンニやビゼーのカルメンなど親しみのある曲が次々と披露されお二人の素晴らしい“声”を楽しませていただいたが、何といってもクライマックスは最終曲のポギーとベスだろう。実は私はこの歌には特別な思い入れがある。学生時代の最後の定期演奏会に正指揮者として最後に振った曲がポギーとベスだったからだ。最初の「サマータイム」はあまりに有名だが、当時この作品はオペラなのかミュージカルなのか、はたまたソウルミュージックかという論議があった。私はそのようなジャンルを超越した男声合唱作品に仕立て上げたいと思い、私なりに努力したけれども結局はソリストとしてよんだオペラ歌手の歌い方を変えることはできず“オペラ”のイメージが強く残った出来になってしまったように思う。今回、深みのある声の幅を持った津田さんとまさに黒人ソリストのローレンスがどういう歌い方をしてくれるのか本当に楽しみだった。結果はまさに私の期待したとおり、ジャンルを超えたポギーとベスに近いものだったと思う。とくにローレンスのポギーは圧巻。彼の表現力の豊かさには脱帽だ。朗々と歌い上げるバリトンの響きの中にも黒人特有のフィーリングが漂い“ブルース”さえ感じさせてくれる。さすが、プロだと思った。鳥肌が立ったね。一緒に歌えるものなら、、なんて思ったりもしたが「百年早い!」なんて言われそうだから止めた。“格の違い”を改めて思い知らさせたコンサートでした。

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